匠とは
常に最高の状態で最高の料理を出す
味も、仕上がりも、常に最高で同じであること
むらを出さない
お客様が美味しいと感じ、人を連れてきたときに
「前と違っているね」と言われないよう
日々積み重ね
常に最高の状態を保つこと
料理修業のため生まれ育った北海道芽室(めむろ)を離れこの道38年。
くいだおれの町大阪の専門学校を卒業、阪神間の様々な料理店での
修業を経て、北新地は永楽町に「日本料理なかむら」を構える
日本料理の匠「中村博幸」店主に話を伺った。
中村博幸氏にインタビュー
■中村店主のこだわりについて
日本料理の繊細さ、独特な四季表現に魅力を感じています。
どんな食材でも最高の状態でお客様に提供できるように工夫しています。
食材と向き合いながら、素材を活かすものには手を加えず
手を加えるものには調理法にこだわり仕上げる。
■ここでしか味わえないもの
定番は加茂茄子の田楽焼きやアワビコロッケ、トウモロコシのかき揚げです。
今(初夏)は鱧や鮎、そして鳥貝ですね。
野菜はアスパラ・じゅんさい・茄子をよく使っています。
産地はここでないといけない、というものはなく
それぞれに合った調理をすればいい。
生産者が手間をかけ作られたものを、余すことなく使い切ること。
■休日の過ごし方
食べ歩きですね。ジャンルにこだわらず、イタリアンやフレンチで
発見があったり、料理以外にもいろいろ刺激を受けたりしています。
休日は大阪を離れて気分転換に山へ行き緑や花を楽しんだりしています。
年に2回は北海道の実家に帰り、ゆっくりと時間が流れるのを愉しみます。
実家で採れた旬のジャガイモ、
春に採れるアスパラガスをお店で提供しています。
特に8月に採れるトウモロコシは
味の力強さと甘さが全然違います。
■道具へのこだわり
包丁は毎日研ぎます。粒子が非常に細かく硬度も高い良質な
京都亀岡の天然砥石を使っています。
包丁を研ぐと鋭い切れ味を維持でき、錆びにくいです。
口当たりや味の乗りも違います。
素材が喜んでくれるのがわかりますよ。
■中村店主にとっての料理とは
話のきっかけになれたらいいですね。
うまいだろううまいだろうと、料理がでしゃばっても意味がないと思う
お客様が誰と食べ、どこで食べ、そしてどんな接客を受けたか
すべてが「料理」だと思っています。
「また来るわ」が一番ありがたい言葉。
また来たいと思われるお店にすることが私のテーマです。
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ランチ営業