SANADA 本田龍矢シェフ

匠とは

人生そのものが匠の道
前へ前へと進んでいくうちに
ふと周りから
「あの人は匠だ」と声が聞こえてくる

「匠」は自覚によって成り立つものではなく
誰かの評価が作り出すもの

評価のための料理よりも
無我夢中で「好き」を追求し続けたい

SANADA本田龍矢シェフ
大阪府堺市出身。高校卒業後4年間ホテルでイタリア料理の経験を積んだ後、
京都祇園のレストラン「キメラ」で繊細な和の要素とイタリアンの融合を
学んだという本田氏。その後、大阪御堂筋で世界初ルイヴィトンとの
コラボレーションレストラン「LE CAFE V」のスーシェフに、翌年開業の
東京銀座の2号店「LE CAFE V」シェフに就任。2023年3月新地本通りに
開業のSANADAシェフに就任したイノベーティブの匠「本田龍矢」氏に話を伺った。


本田龍矢氏にインタビュー

■料理人になったきっかけ
直接的には高校の就職あっせんでホテルの調理の仕事が出ていたことが
きっかけです。料理人を目指していたわけではないのですが
父が結婚式などイベントでお花を飾る仕事をしていて
手に職をつけるという考え方が染み付いていたのだと思います。
高校卒業後はホテルに就職し、その時の上司と同じイタリアンを
担当することになりました。

覚悟はしていたけどやはり料理の世界は厳しい、というのが
率直な感想です。具体的には言いにくいですが上司から
厳しく指導を受けている同僚もいました。
負けず嫌いなこともあって、自分は絶対に怒られないように
やってやるぞという強い思いで無我夢中で働きました。

■SANADAシェフ就任について
ホテルでは4年間経験を積んだのですが、次は個人経営のお店で
働きたい、また、どうせやるなら有名で厳しいお店でと思い
祇園四条のイタリアン「キメラ」に入りました。

イタリアンはあまり細かい作業が無いイメージですが
シェフのこだわりと京都という場所柄もあり、野菜を細かく
切ったり綺麗に盛り付けたりと、和の要素を多く取り入れた
調理が多かったです。タイミング良く、このお店に入った
翌年にミシュランの星を獲得しました。

その後、世界初のルイヴィトンとのコラボレストランのカフェで
スーシェフとしてオープニングから入らせて頂きました。

2年目には東京銀座に開業のルイヴィトンカフェ「LE CAFE V」の
シェフとして店舗立ち上げに携わりました。
SANADAシェフ就任の声を頂いたのはこの時です。
ありがたいお誘いに二つ返事でお受けしました。

SANADA本田龍矢シェフ

■イノベーティブ・フュージョンについて
ずっとイタリアンをやっていたんですが、薪焼きのスペイン料理を出される
「tha sakai」坂井シェフの下で学ばせて頂いたことがあるんです。
イタリアンベースの食材と薪焼きの調理を掛け合わせると
どうなるんだろうと思ったのがイノベーティブ・フュージョンを
始めるようになったきっかけです。
このカウンターだけのお店で、お客様に1から100まで自分の
料理について説明できることは、料理人としての醍醐味ですし
お客様にとっても直接料理した人から話を聴ける楽しみがあると
思います。カウンターで食事されるときはぜひライブ感と緊張感を
味わって頂きたいです。

■大切にしていること
運と縁とタイミングです。
人並み以上の努力は大前提ですが、その努力をした
タイミングでポンと次のステージに進むお話を頂けたり
ステージごとにきっちり物事をやり切っていると
次の段階に自分が進んでも前のお客様が付いてきてくださったりします。
良い出来事が起こるたび、自分は運がいい、タイミングが良かったなと
振り返り感謝しています。

SANADA本田龍矢シェフ

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