匠とは
新しい何かを始めるのに
遅すぎるということはない
変化を厭わず
毎日を新しく生きて
そして日々を生きてゆく
やってきた波に乗ることも
波が立たないこともある
その波に一喜一憂もするけれど
臆病にならず
自分が動けば波は起こる
専業主婦から
北新地高級クラブのホステスの経験を積み
独立後はオーナーママに
そして今はランチ限定「麻辣湯」屋の店主
全て私で
何も変わってない私がここにいるの
波に乗ることも乗らないことも
2020年コロナ禍で営業自粛
夜に営業できないならと始めたランチ
私の人生に強く刻まれていた麻辣湯のスパイスの香り
兵庫県神戸市出身。老舗クラブ有馬で修業後独立し17年。 台湾滞在中に食べた「麻辣湯」の味を再現しようと試行錯誤を 繰り返し数十種類のスパイスを配合してスープを開発。 ランチ限定でお客様へ提供すれば大好評に。 堂島中通り「bar連」の村林直美ママに話を伺った。
村林直美ママにインタビュー
■麻辣湯とは
中国四川省の屋台が発祥と言われています。
「麻(マー)」とは「花椒などの痺れるような辛さ」
「辣(ラー)」とは唐辛子による「ヒリヒリとした辛さ」
「湯(タン)」はスープ。
痺れるような辛さの薬膳スープという意味です。
スープにはにんにくや薬効のあるものが含まれていますので疲れているときにも是非召し上がって頂きたいです。
■麻辣湯との出会い
台湾が大好きで、数年前に台湾でお仕事をしたことがあるんです。
最初は観光客向けの料理を食べていたんですが、現地の知り合いと仲良くなるにつれて
台湾の食文化にも慣れ、屋台でも食事をするようになりました。
日本で食べる辛い麺料理は唐辛子の辛さなんですが、台湾の麺料理【麻辣湯】は山椒がたっぷり入っているスープ。痺れ辛い味にドはまりしてしまったんです。
日本で麻辣湯が食べれる店を探してみたんですが、あの時味わった麻辣湯の味にたどり着かなかった。
いっその事自分で再現して作り、ランチ営業を始めてお客様に喜んで頂きたいと思いました。
コロナ禍で夜の営業ができなかったので。
■試行錯誤 連麻辣湯の完成まで
作り方を習ったわけではないですが、使用するスパイスはある程度決まっていますので
中国食材の専門店で購入、試行錯誤を繰り返し20種類のスパイスを配合して作りました。
私が好きな本場麻辣湯の味は、こってりで激辛。
豚骨でだしを取り、ごま油も唐辛子もたくさん入れました。
初めはそれでお客様にお出ししたんですが、10人中9人がスープを残されて。
ただ皆さん大汗をかかれているんですが、「おいしい」と喜んで頂けた。
1人はスープを飲み干されてその後何度もリピート頂けた。そんなスタートでした。
女性は白く固まった脂分を嫌がる方が多いので日本人の舌に合うようにあっさりした鶏のスープで作っています。
少し辛さを抑えましたが、お好みで辛さを追加できるようにしています。
■村林ママにとっての北新地
北新地で働くようになって21年。最近は20代の方もお店に来られるようになりました。
元々北新地は価格的にも若者がなかなか来れる場所ではなくて、若者が増えてカジュアル化してしまうのは寂しいなとは思います。
ただ、今70代ぐらいの大御所のママさんが20代ぐらいからお店をされていた時はお客さんも若かったはず。
北新地に来られる若い方々が、今は何者でもないけれど、もしかしたら大企業の社長になったり、起業されたり。大人になる過程を見ていけるのかなと思うところが私の楽しみでもあります。
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