THE BAR OSAKA 黒田大介店主

匠とは

研鑽を重ね、「そこ」まで辿り着いた人

沢山の壁を越えた先にあるものを

つかみ取ったということ

知識や技術だけで辿り着くものでもなく

泥臭いこともある

目的無くただ遠回りに見えることもある

色々なものを揃え

色々な想いを味わっていかないと

辿り着かないと思いますね。


神戸市灘区出身。神戸元町のホテルでバーテンダーの経験を積み、その後スコットランドへ。酒の生産者や工場に足を運び、書籍では知り得ない現地の「今」や、作り手の想いをお客様に提供しようと思うようになったと語る黒田氏。芦屋市のTHE BARオーナーとの縁で、1996年、北新地本通りに「THE BAR OSAKA」を開業。酒の匠「黒田大介」店主に話を伺った。


黒田大介氏にインタビュー

■バーテンダーになるきっかけ

面白いですよ。自分で決めたんじゃないんです。
アルバイトのつもりで配膳会社に応募してホテルで働くようになったんですが
「キミ、明日からバーね」と言われたこの一言で道が決まりました。

きっかけは自分じゃないですが、この道を突き詰めて進んでいこうと
決めたのは自分です。
やっていくうちに商品に対する興味がめちゃくちゃ沸いてきたんです。
何を使ってるんだろう、どうやって作るんだろう、とか。

今となっては本やインターネットで細かい情報が出てきますが、
実際に現地へ行ってこの目で見るのが一番です。
国内は勿論、スコットランド、フランス、キューバ…
色んなところへ行って作り手の人から直接話を聞きました。
伝わってくる「想い」をバーテンダーとしてお客様に
どう提供できるかを考えますね。

■BARという空間

私達の仕事は、いかに空間を、時間をお使い頂くか。
あくまでも嗜好品であり、ぜいたくに使って頂きたいです。
昔のバーテンダーはお客様に対しても厳しかったですね。
座る位置や飲み物まで店が決めることもあったり。

時代はどんどん変わっています。
お客様がその日の気分で行きたいなと思うバーを決められると
良いと思います。

今うちのお店でお客様にお願いしているのは1点です。
「他のお客様のご迷惑とならない振舞いを」

バーのマナーを知りたいという方がいらっしゃれば
簡単にですがこういうサイトでご覧頂けます。うちのお店も
賛同店舗として載っています。
北新地ソシアルクラブ「バーのマナー」

■季節について

季節を感じて頂けるようにカクテルだと「季節のカクテル」を
お出ししますね。
フルーツはピューレにしたものなら年中手に入るので
季節外れでもいくらでも作れるのですが、四季のある日本では、
やっぱり旬のものを使うのが一番です。
ワインも季節によって美味しいものって変わってきます。
梅雨時期ならこの地方のこのブドウ品種のワインがお勧めですよとか。
それは梅雨明けたら美味しくないんですよ。

■嬉しい瞬間

そりゃお客様に喜んで頂くのが一番です。
「ありがとう」「ご馳走さん」「また来るわ」って言われるのが
何よりも嬉しいですね。
バーには敷居の高いイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが
一見の方でも気兼ねなく足を運んで頂ければと思います。

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